バイク屋ってブラック企業の経営者と同じ言い訳するよな!

以前の記事でバイク屋がライダーをいかにして騙し、儲けにつなげているのかっていうようなことを書いたが
バイク屋の一番の問題点である「していない整備の費用を騙し取る」ってことについてちょっと書いてみようかと。

中古バイクを売るときに、なんで総額を表示しないで車両本体の現状渡し価格を表示するのかってことだが
もちろん、バイク屋は現状渡しの価格を表示しているつもりはない。
整備費用を抜いた本体のみの価格を表示しているだけだと言い張るでしょう。

たとえがあっているのか自信が無いが

あなたが焼きそば屋さんに行ったとしましょうか。
そこで焼きそば500円と表示されていたとします。

あなた「焼きそば一つください」

焼きそば屋「はい、一つ500円です、あと調理代が200円で700円になります」

といった感じでしょうか。
もちろんこんな請求をするお店は見たことありません。
あなたも見たことないと思いますが、バイク屋でこの手口を使う店はとても多いんです。

理由は簡単です。

安く見せかけないと売れないからです。

そして、こんな手口で儲けをを出さないと成り立たない商売をしているからです。

さて、やっとここから、ブラック企業と似ていると題名に書いたことについて説明します。

ブラック企業の経営者は、社員に低賃金で仕事をさせたり、サービス残業をさせることによって会社を維持しています。
社員から苦情が上がってきても、「そんなことをしたら会社が潰れてしまう」という屁理屈をこね回します。
バイク屋はどうでしょうか。
本体価格を低く表示するのはお客に値段を錯誤させて誘い込むためです。
当然、この値段で売ったら儲からないどころか赤字です。
そこで、いざ買おうかとお客の心が傾いたところで、見積りを作りましょうかと言ってくるわけです。
ここがこの手口の最大のポイントです。
お客さんは提示されている「価格」と「車両」を見比べて買うべきか買わざるべきか悩んでいるのです。
ここでは、お客さんは総額を知らされてはいませんし、バイク屋は調べるまでもなく総額がいくらになるのか知っていますが、この場で教えたりはしません。
お客さんの心が購入する方に傾いたことを確認するまで「総額」を教えないための手口が、

「お見積りをお作りいたしましょうか?」です。

お客さんは見積もりの作成となれば、店内のカウンターでお茶でも出されて書類の作成を見せつけられることになるので
迷っているうちは「見積もりを出していただけますか」とは言いにくいわけです。

つまり、お客さんが買うつもりにならないと「本当の値段」が分からないシステムなんですね。

お客さんはもう買う方に心が傾いているんですから、あとは簡単です。
見積り書には、自賠責や登録費用にならんで、まるで常識でしょと言わんばかりに整備費の項目が印刷されていて
なんでそんなものが必要なのか質問すること自体が非常識なことのような、そんな雰囲気の中で
見積りまで作らせておいて、まさか「買わない」なんて、ありえませんよねオーラを全身から発散しまくります。

お客さんも「気に入っちゃったバイクだし、仕方がないよな」なんて気分になってきますが

お客さんが「気に入っちゃた」のは「表示された価格のバイク」であって「総額」が分かっていたら「気に入らない」はずです。

お客さんの良心を利用して買わせるテクニック。

今流行りのメンタリズムですね。

だから、店頭に並べてあるバイクの値札は安いんです。
そしてここが一番の問題点ですが、整備費用を見積もりに上乗せしてきますが
「ほとんど整備はしません」

バイクの運行前点検というのをご存知でしょうか。
昔のライダーは知っていると思いますが
「ネンオシャチエブクトウバシメ」
という呪文があります。
意味はネン(燃料)オ(オイル)シャ(車体)チエ(チェーン)ブ(ブレーキ)ク(クラッチ)トウ(灯火)バ(バッテリー)シメ(締め付け)です。
要するに走る前に点検しなければならないポイントを並べて忘れないようにしたものです。
燃料もオイルも車体もチェーンも見るだけです。
残りはエンジンをかけて30cmほど前進させて止まる。これだけでおしまい。

バイク屋が整備と言っているのはこの運行前点検程度のことなのです。
下手をするとこれらの点検すらマトモにやっていないことがあります。
納車の時にウインカーが点かなかったりなんてありがちです。

だって、整備費ってお店の儲けなんだもの、本当に整備なんてしたら儲けが無くなっちゃうじゃないか。
「そんなことしてたらお店が潰れてしまう」

本来、利益が出ない商売で、利益を出そうというのですから、誰かが損をしなければならないのはブラック企業でもバイク屋でも同じことです。
被害を被るのが社員なのか、お客さんなのかっていう点が違うだけです。